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ドローンを活用した害獣対策について。ドローンのメリット・活用の仕方など解説していきます!

獣害対策におけるドローン活用にが注目を集めています。ドローンでの害獣対策はどんなものなのかと気になっている人も多いのではないでしょうか。ドローンと獣害対策というと、イメージがなく、最初私もなんぞやという気持ちになっていました。ところが、もうすでに全国各地でドローンを活用した害獣対策が始まっています。 今回の記事では、ドローンを使用した獣害対策について、ドローンのメリットや課題などを紹介します。この記事で少しでも多くの方々の理解が深まると幸いです。

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《この記事で分かること》

  1. 今までの害獣対策について

  2. 害獣対策の課題

  3. ドローンを使った害獣対策

  4. まとめ

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ドローンと自然

1. 今までの害獣対策について

 

まず害獣とは文字通り、害のある獣のことを指します。例えば、イノシシやシカなどの農作物を狙って畑を荒らす獣たちのことを、害獣と呼びます。せっかく愛情込めて育てた作物を、害獣によってダメにされてしまうのは、生産者にとって大きなマイナスとなりますし、悲しい気持ちにもなります。それこそ、作物にかけた時間、費用、労働力が無駄になってしまいます。このような害獣たちによる被害で多くの人が頭を悩ませてきました。農林水産省の調査によると、シカとイノシシが主に農作物の被害に関わっているそうです。現在は、害獣の生息数を減らすために捕獲をしている状況です。ちなみに捕獲したシカやイノシシは全て殺処分にするということではなく、ジビエ料理などで利用しているそうです。 これまでの害獣対策は罠や電気柵を設置することを行ってきました。対処できない場合もあるので、猟友会の方による狩猟での害獣駆除も行っていたりします。また超音波で追い払ったり、忌避剤・忌避作物を使い害獣対策をしてきました。これらはだいぶコストがかかり、負担が出てきます。さらに、害獣駆除を行うためのハンターを育てるには、時間もお金もかかります。だからと言って、これらを放置してしまうと被害が増え続け、もっと生活の場に害獣がうろついてしまう可能性があります。このような状態だと、生産者は集中して農業を行うことができません。

2. 害獣対策の課題

 

実は、害獣対策でも少子高齢化の影響が出ています。まず、山村地域などは高齢化が進んでおり、活用されていたはずの耕作地が放置されるようになっています。管理する人が減ってきてしまっているのが現状です。この耕作放棄地と呼ばれる畑に、害獣は集まってきてしまいます。これによって、近隣の耕作地にも影響を与えてしまうという悪循環となっています。さらに、こうした害獣被害が拡大していくことで、生産者たちの農作物の数も低下していき、さらなる放棄地を増えるのではないかとも考えられています。

それだけではなく、害獣駆除をするハンターの高齢化も進んでいて、駆除する側が減ってしまっているという課題もあります。実は、私は学生時代に射撃をやっていたのですが、狩猟をしていた猟友会の方や銃砲店の方で若い方は早々にいなく、基本狩猟はボランティアのような感じになるので若者の職にもなれずといった感じです。このように、従来の方法だけでは害獣対策が成り立たなくなっているのが現状です。

3. ドローンを使った害獣対策

 

ドローンを使用しての害獣対策は、例えば、赤外線センサー搭載のドローンを使用することで、害獣の動きを把握することができます。害獣対策において、害獣の動きをリサーチすることが重要になってきます。上手くいけば、自動追跡システムによる、害獣を追いかけながらの撮影が可能になります。現在一般的に使用されているドローンでも人を追いかけられるドローンがありますし、害獣対策に対しての可能性は無限大です。さらに、動画や写真の撮影だけではなく、これらのデータを使って生息域の確認や害獣の数を把握出来たりと、様々な情報を収集することが可能となります。

さらに、実際にドローンを使って害獣を追い払うことも出来ていて、シカ、サル、カラスなどの害獣の追い払いに成功しています。飛行のみで追い払うことも出来ていれば、巣へのドライアイス投下など、ドローンでは害獣に対して様々な対策が可能です。害獣が通る場所が分かれば、そこにドローンを設置し、光や音を使って害獣たちを威嚇することも出来ます。ドローンに搭載する赤外線センサーやカメラ類の開発や、データの収集・解析のためのシステムの開発などが順調に進むことで、害獣対策におけるドローンの利用した活用は、とても将来性があります。

4. まとめ

 

ドローンは様々な分野においていろんな活用方法があり、大いに期待されています。特に農業や漁業などでの害獣被害は、私たちの生きていく上での食料にも大きく影響が出てしまうため、人力不足のところを補って、しかもメインで害獣対策を行えるのもドローンの魅力とも言えます。そして、今年からどんどんドローンは更なる革新をしていくことになるでしょう。


 

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